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重量興業のよもやま話~第13回~

皆さんこんにちは!

 

神奈川県茅ヶ崎市を拠点に一般運送業と重機回送運搬を行っている

重量興業株式会社、更新担当の富山です。

 

 

 

法律と規制

~安全運搬のために欠かせないルールたち~

重機回送・運搬の仕事というと、「大きな重機をトレーラーに積んで走る」そんなイメージが強いかもしれません。

たしかにそれが基本ではありますが、実際にはその裏側に数えきれないほどの法律やルールが存在しています。

これらを守らないと、事故やトラブルのリスクが跳ね上がり、会社の信用も失いかねません。

現場で働く運転手さんや玉掛け作業員にとって、法律は「縛り」ではなく「自分と仲間を守るための仕組み」なんです。

ここでは、重機運搬に関わる代表的な法律と、その実務上の注意点について整理してみましょう。


主に関わる法律

 

  1. 道路交通法
    車両が公道を走る以上、必ず関わってくる基本の法律です。荷の積み方、積載物がはみ出す場合の表示、夜間走行の灯火、誘導員をつける必要があるかどうかなど、細かいルールが決まっています。たとえば「積荷が車両から1m以上はみ出す場合は赤旗やランプで表示する」といった規定はよく知られていますね。

  2. 道路運送車両法
    車そのものの基準を定めた法律です。大型トレーラーやヘッドは当然ながら検査に合格している必要がありますし、ブレーキや灯火、車体寸法も基準を守らなければなりません。もし整備不良で事故を起こせば、責任は運転手だけでなく管理者にも及びます。

  3. 道路法(車両制限令)
    橋や道路を守るためのルールです。車両重量や寸法が一定を超えると、そのままでは通行できません。だからこそ、特殊車両通行許可という制度があるわけです。

  4. 労働安全衛生法
    積み込み作業やラダーの設置方法など、作業員の安全を守る法律です。玉掛け技能士の資格が必要だったり、ヘルメット・安全帯の使用が義務付けられたりと、現場の基本行動にも直結します。


現場でよくある注意点

 

  • 固定の甘さ
    荷をラッシングベルトやチェーンで固定する際、つい手を抜いてしまうと、急ブレーキやカーブで荷がずれる危険があります。鉄板やユンボのアームが少し動くだけで大事故につながるので、固定は最低でも「対角4点」が基本です。

  • サイズ確認の見落とし
    「図面では大丈夫だったけど、実際に載せたら高さが4.1mになっていた」なんて話もよくあります。トンネルや高架下で「もう通れない!」と冷や汗をかくドライバーも少なくありません。

  • 標識の不備
    昼間は赤旗、夜はランプで表示しなければならないのに、うっかり忘れて出発してしまうこともあります。検問で止められれば一発アウトです。

  • ラダーの設置
    重機を積み込むときに使うラダーは角度が急すぎたり、地盤が不安定だったりするとすぐに滑ります。慌てて積み込みをすると、履帯が外れて横転…という恐ろしい事故につながることもあります。


守らないとどうなる?

 

法律違反はただのペナルティでは済みません。

  • 道交法違反 → 罰金・減点。ドライバー個人に直接響きます。

  • 道路法違反 → 無許可通行で罰則。会社全体が処分対象になることもあります。

  • 重大事故 → 人身事故や荷の落下事故を起こせば、損害賠償は数千万円単位になる可能性も。

 

あるベテランドライバーはこう言っていました。
「ルールを守るのは面倒じゃなくて、むしろ“安く安全に走るための保険”なんだよ」

まさにその通りで、事前にルールを押さえておけば、あとでヒヤッとする場面を大幅に減らせます。

 

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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神奈川県茅ヶ崎市を拠点に一般運送業と重機回送運搬を行っております。

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