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重量興業のよもやま話~第11回~

皆さんこんにちは!

 

神奈川県茅ヶ崎市を拠点に一般運送業と重機回送運搬を行っている

重量興業株式会社、更新担当の富山です。

 

 

 

重機回送の“環境”とは?現場を支える縁の下の力持ち

皆さんは、「重機回送」という仕事をご存じですか?

重機回送とは、ショベルカー・ブルドーザー・クレーン車などの建設機械を、施工現場まで安全に運搬する専門業務です。


現場のスタートとゴールを支える存在として、回送業務は建設業界にとって不可欠な役割を果たしています。

今回は、その「重機回送」という仕事の**“環境”=取り巻く現状・課題・影響要因**について、業界の内側から見たリアルな視点で一般的な市場での例を基にお伝えします。


■ 道路交通環境と法律の影響

 

重機回送は、一般道路を特殊車両が走行するため、法令や交通規制との関係が非常に重要です。

✅ 道路法による特殊車両通行許可制度

重機は総重量や車幅が大きく、道路管理者の許可を得る必要があります。許可が下りないルートでは運搬できず、ルート選定や時間帯の工夫が必須です。

✅ 通行時間の制限と夜間運行

都市部では、交通渋滞を避けるために深夜~早朝の時間帯に運搬することが多く、運転手の生活リズムにも影響を与えています。

✅ 交差点の旋回制限や道路幅

重機の積載されたトレーラーは非常に長く、大型交差点でも切り返し操作が必要なケースも。周辺住民やドライバーとの共存を考えた運転が求められます。


■ 安全管理と作業環境

 

重機回送は、ただ“運ぶだけ”の仕事ではありません。
運搬・積載・荷下ろしにいたるまで、一つひとつの作業に安全配慮が求められるプロの世界です。

✅ 荷崩れ・落下防止のための固定

タイヤショベルやクローラー式重機は、ラッシング(固定具)を使用し、1mmのズレも許されない緻密な積載作業を行います。

✅ 荷下ろし時の地面状況チェック

現場では「仮設のスロープ」や「未舗装地」に荷下ろしを行う場合もあり、地面の強度や傾斜を見極める技術力が必要です。

✅ 天候との戦い

雨天・風雪・真夏日・極寒…どんな天候でも作業はあります。作業者には高い集中力とフィジカルな強さが求められます。


■ 人材不足と高齢化の課題

 

現在、重機回送の分野でも深刻な人材不足が問題となっています。

  • 若手のなり手が少ない

  • 大型特殊免許取得にハードルがある

  • 夜間運行や長距離移動による体力負担

一方でベテランの運転手には圧倒的な技術がありますが、世代交代が進んでいないのが現状です。


■ CO₂排出・環境負荷への配慮

 

重機回送車は大型トラックであり、燃料消費とCO₂排出の影響が避けられません。

今後は、

  • ハイブリッド・電動回送車の開発

  • エコドライブの徹底

  • 運搬計画の最適化による回送回数の削減

など、業界全体で“環境負荷の軽減”に取り組む必要があります。


■ まとめ:重機回送は、見えないところで現場を支える“縁の下の力持ち”

 

重機が現場で動き出す前には、必ず「安全・正確・迅速」に届けるプロがいます。
この仕事は、物流と建設の交差点にある極めて重要な分野であり、環境や法規制、安全に細心の注意を払う必要があります。

次回は、この重機回送業界が今後どのような変革を迎えるのか、未来への展望を詳しく掘り下げていきます。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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神奈川県茅ヶ崎市を拠点に一般運送業と重機回送運搬を行っております。

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